giftlab_logo
giftlabイラスト

05/28/2011

Charlotte Hubert_Exibition “Il y a des singes dans mon jardin”

フランス人アーティスト、シャルロット・ユベールの個展がgift_labで6月10日(金)~6月26日(日)まで行われます。
立体造形をベースとしてきた彼女による、初のドローイングメインの展示。

本来であれば彼女は、京都のアーティスト・イン・レジデンスの後、東京に滞在してgift_labで作品を考え、
製作するつもりでした。それが決まったのが2月のこと。
しかし状況は一変しました。
直接ではないにせよ、東日本大震災の影響が少なからずあり、日本での滞在途中でパリに戻らざるを
得なかった彼女は、この企画を延期する事などはしないことを決めた上で、結果ドローイングという新たな
表現を探求するに思い至ったとのことでした。(本人によるステートメントが下記にあります)
むしろこの状況を与えられた一つの文脈として位置づけ、あるフィクションをつくり出そうと思い至ったのでしょう。
最終的には彼女は日本へ自ら再びやって来て、事前に現場にて展示をすることが可能となり、さらには
サウンドパフォーマンスやアーティストトークも行いたいと話してくれました。
(サウンドパフォーマンスに関しては、彼女がもっとも親しくしている Sylvain Chauveauに相談しているとのこと)
これらはすべて、本展示で彼女が描こうとしているフィクションの一環として、見る者に対し違う視点を与え、
より浮かび上がらせるための仕掛けの一つとなるでしょう。

シャルロット・ユベール 個展
「私の庭には複数の猿がいる」
2011年6月10日(金)~6月26日(日)
12時~20時/月曜定休
会場:gift_lab(恵比寿駅西口徒歩3分)
東京都渋谷区恵比寿西1-16-1丸山ビル202 
03-5784-0441
http://www.giftlab.jp/

オープニングイベント
サウンドパフォーマンス「ある1匹の猿にささげる交響曲」
+アーティストトーク
○2011年6月11日(土)
○開場:15時半、開演:16時
○参加費:1000円(1ドリンク含む)
○予約申込先 :info@giftlab.jp
件名「Charlotte0611」
本文「お名前、ご連絡先のe-mailアドレス」をメールにてご連絡ください。
追って予約確認のメールをご返信させていただきます。


Charlotte Hubert_Exibition
“Il y a des singes dans mon jardin”
10th-26th June 2011 at gift_lab, Tokyo
*Gallery is open 12:00-20:00 daily (except on Mondays)
Venue:gift_lab http://www.giftlab.jp Tel:+81-(0)-03-5784-0441
Maruyama building 202 , 1-16-1 Ebisu -nishi Shibuya-ku Tokyo, Japan

Opening Event
Sound Performance“Symphonie pour un singe”
+Artist Talk
11th June 2011 at gift_lab/start 16:00
Entrance fee ¥1000(including 1drink)

・・・ 

「今回の個展 “Il y a des singes dans mon jardin” (「私の庭には複数の猿がいる」)は、
私が3月の東日本大震災までアーティスト・イン・レジデンスに滞在していた京都と、
帰国後のフランス(パリとトゥルーズ)で制作されたドローイング、テキスト、サウンドで構成されています。
日本国内を旅したことは私に深く影響を及ぼしました。
立体造形をベースとして来た自分にとっては、まったく新しい表現媒体であった『ドローイング』を
探求することへと私を導いてくれました。

私がかたちづくるさまざまな造形は、リアリティを超えた『あるフィクション』を創造するための
基盤となっています。
私にとってリアリティはあまり重要ではありません。
私はある世界ー小さな子供とだけ共有できるような見知らぬ世界ーへ飛び込んでいくための入口を
つくりたいのです。
私はコンテキスト(背景/状況/環境)をとても尊重しています。
劇的なリアリティを誇張すること、つまり、新天地を求める精神的な旅路の路上で観察者となること、
それこそが、その作品自体を新しい舞台装置へと転換させることに他なりません。」
(シャルロット・ユベール)

“Il y a des singes dans mon jardin” (There are Monkeys in my Garden) is a work (drawings, text, sound) made in Kyoto and in France (Paris, Toulouse). It’s my journey in Japan which inspired me deeply and allowed me to explore a new medium: drawing.
The forms that I shape are a base for creating a fiction over reality. The part of truth is not important to me, and I like to create a springboard to a world where incongruities and references to childhood coexist. Valuing context, i exaggerate reality dramatically thus taking the spectator on a mental journey to a new location that provides in its turn a new setting for the work itself.

charlotte_mono2.jpg

シャルロット・ユベール/アーティスト
1984年 フランスのナント生まれ。
近年はベースをブリュッセルに置きつつあらゆる場所で作品制作を行っている。
ソルボンヌ大学で造形芸術、芸術論の修士号を取得した後、造形芸術に焦点を絞ることを決意。
パリのセルジー国立高等芸術学校、続いてブリュッセルのラカンブル国立高等視覚芸術学校に学ぶ。
http://charlotte-hubert.com/

Charlotte Hubert / Artist
I was born in Nantes, France, in 1984. I am currently based in Brussels but I work everywhere. After a Master's degree in Plastic Arts and Art Theory (Sorbonne University) I decided to focus on Plastic Arts practice and got into l'Ecole Nationale Supérieure des Arts de Paris-Cergy followed by l’Ecole Nationale Supérieure des Arts visuels de Lacambre, Brussels.

 

05/20/2011

2011.06.04 Jez Riley French Duo performance&Talk

フィールドレコーディストであり、Chris WatsonやBBCでも採用されているコンタクトマイクや水中マイク
hydrophoneの開発制作者であり、自分の活動と並行してレーベルも持つイギリス人アーティスト、
Jez Riley Frenchによる日本初となるライブ・パフォーマンスがこの度gift_labにて実現する運びとなりました。
sawakoとのデュオ演奏のほか、彼がこれまで重ねてきた活動やプロジェクトをめぐるトークも行います。
音、言葉、さまざまな角度から彼の魅力を知ることのできる初めての貴重な機会となります。


■日時:2011年6月4日 18:30open 19:00start
■会場:gift_lab
渋谷区恵比寿西 1-16-1 丸山ビル202 Google MAP
■参加費:2000円(事前予約,1800円)
■定員:30名
■お申し込み&お問い合わせ info@giftlab.jp
件名「Jez0604予約」
本文「ご希望の日付、お名前、ご連絡先のe-mailアドレス、人数」をメールでご連絡ください。
追って、ご予約確認のメールをご返信させていただきます。
■企画・司会:中村としまる
■共催:gift_lab


プロフィール:

Jez Riley French
http://jezrileyfrench.carbonmade.com/
http://jezrileyfrench.blogspot.com/
「私は、しばしば見過ごされるかあるいは隠されている、我々の周囲で息づく様々な生の、
限りなく切り分けられる細部と果てしなく広がる眺望、その姿と音に魅入られて情熱を持っています。
私の作品は、直感的な作曲、従来的あるいは革新的な手法のフィールド・レコーディング、写真や
写真的な楽譜、それらを通じた、この終わることの無い歓びに満ちた探求に焦点が絞られています。
私が創る音楽や音は、即興演奏に端を発して、そこからむしろ、先ほども言及された『直感的作曲』と
称されるべきものへと進んできており、より一層、聴くことの出来る沈黙や静寂への愛情、
作曲作品への共感などの要素を含有するようになってきています。
これらは私が私自身を常に状況や環境に対して、感情的・直感的な反応が出来るように開いておく必要
から発展してきたのです。
人生は素晴らしい...」
(公式ホーム・ページより。翻訳:中村としまる)


sawako_s.jpg
sawako
http://www.troncolon.com/
デジタル技術を用いながらオーガニックで瑞々しい世界感を紡ぐsawakoは、これまで12kやand/OARなどから
4枚のアルバムをリリース。
MUTEK(カナダ)、ICA (ロンドン)、Warmup at P.S.1(ニューヨーク)、Fiskeプラネタリウム(コロラド)、
MACBA (バルセロナ)など世界各地でパフォーマンスを勢力的に展開してきました。 日常の小さな断片を
きりとり、声や電子音とともに、様々な情景のうつろう懐かしくて少し切ない凛とした空気感を紡ぎます。
「ここではないどこか」に連れていかれるような幻想的なサウンドです。 今春発売のCDと雑誌の複合メディア
「CLARITY02」(schole)に楽曲提供。

 

05/15/2011

2011.05.25 'a concert at gift_lab'

急遽決定!
ベルリンを拠点に活動するDaisuke Ishidaが日本に一時帰国中の折り、古舘徹夫,足立智美という素晴らしい
ゲストとともにおこなうライブパフォーマンスイベントがgift_labで実現することとなりました。
電子/ノイズ/実験/パフォーマンスによる、「或るコンサート」。刺激的な一夜になります。

'a concert at gift_lab'

■日時:5/25(水)開場19:30、開演20:00 (21:30頃終演)
■料金:¥1000+ドリンクオーダー
■出演者:(a - z)
石田大祐[Daisuke Ishida] / 古舘徹夫[Tetsuo Furudate] / 足立智美[Tomomi Adachi]
■定員:30名
■お申し込み&お問い合わせ info@giftlab.jp
件名「a concert0525予約」
本文「ご希望の日付、お名前、ご連絡先のe-mailアドレス、人数」をメールでご連絡ください。
追って、ご予約確認のメールをご返信させていただきます。
■企画・協力:Daisuke Ishida / Ken FURUDATE
■共催:gift_lab


profile:
isddsk.jpg

石田大祐[Daisuke Ishida]
http://isddsk.com/
1980年東京生まれ。ベルリンを拠点に活動するサウンドとコンテンポラリー・メディアのアーティスト。デザイン・プロセス/アーティスティックな文脈における物理的環境に関心を持ち、コンピュータ・ミュージックの美学や論理的帰結に裏付けられた、シンセシスにおける音空間を探求。そのリサーチは、音響特性から聴覚認識、複合系理論、機械学習に基づくアルゴリズムといった分野に及んでいる。
2009年からはエクスペリメンタル・エレクトロニック/コンピュータ・ミュージックにお けるインディペンデントなオーガナイズ組織、AUSREIHEを開設。2002年には古舘 健、 城 一裕、野口瑞希と共にThe SINE WAVE ORCHESTRAを始める。このThe SINE WAVE ORCHESTRではARS Electronica 2004のデジタル・ミュージック・カテゴリーにおいて“Honorary Mention”を受賞。また、ネットアート/サウンド/ヴィデオなどメディアアート をサポートするEdith Russ Site for Media Artにおいては“Stiftung Niedersachsen work stipends for Media Art 2009”に選出される。
これまでに様々な国においてアーティスト活動を続けており、日本のICC(InterCommunication Center)、オランダのdeaf – Dutch Electronic Art Festival、steim、ドイツのtransmediale、 Japan Now modern performing arts festival、Edith Russ Site for Media Art、ラトビアのART + COMMUNICATION WAVES – ARSENALS of the Latvian National Museum of Art、イタリアのMART – Museum of Art, Rovereto and Trento、Interferenze new arts festival、アメリカのISEA – Inter-Society for the Electronic Arts、フランスのLa Generale、そしてせんだいメディアテーク、YCAM 山口情報芸術センター、横浜トリエンナーレなどで作品を発表。

tetsuo.jpg
古舘徹夫[Tetsuo Furudate]
http://www.tetsuofurudate.info/
80年代からノイズ・コンサートを継続する一方、2003年頃からシアター作品、ラジオ作品など物語とサウンドの共存を指向している。それらの作品の多くは欧州で上演/放送され、ドレスデンで上演された「ロデリック・アッシャー氏の聴覚」ドレスデン現代音楽祭ビューリューブリッケ賞を受賞。ドイチェンランド・ラジオによって放送された「求塚」はインターナショナル・ラジオ・アート・フェスティバルに入賞。その後、「ヒロシマ」「ゴヤ」等、物語とノイズの間を横断する作品を発表している。2011年4月、エドウイン・ファン・デル・ハイデ、レーフ・エルグレンと共にドイツ/ビューレフェルト劇場に於いてゲオルグ・ビュヒナーのテキストを取り上げた「死の断片ービュヒナー、23才の場合」を初演。

adachibygroebel.jpg
足立智美[(パフォーマー/作曲家)。1972年金沢市生まれ。早稲田大学哲学科卒。
http://www.adachitomomi.com/
 1993年より、パフォーマー/作曲家として活動を始める。以来、即興演奏、パフォーマンス、現代音楽作品の演奏、作曲、楽器の創作、サウンド・ インスタレーションなど幅広い領域で活動。日本ではほとんど唯一の音響詩の演奏家でもある。創作楽器の一つ「トモミン」は販売されマイク・ パットンを始め世界に使用者がいる。2003年からヴィデオやインスタレーションの制作もてがける。日本、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、韓国、中国、世界20カ国以上、50を超える都市で公演、展示をおこなう。活動は複数のジャンルにまたがるが、音楽の持つ視覚性を軸に、マルチメディアではなく、歴史的な視点から音楽、美術、文学、ダンス、芸術の外に至る複数の領域を結びつけ、再構成する活動をおこなっている。

 94年から97年にかけてパフォーマンス・シリーズ『音、あるいは耳について』を企画、実験的な音楽、音響活動を紹介する。
97年から「ハモらない合唱団」である『足立智美ロイヤル合唱団』を主宰。99年から2000年は『音楽工作所』を企画し、パフォーマンス、コラボレー ション、実験音楽を幅広く取り上げる。2000年から2003年にかけてダンサー山田うんとのユニット『VACA』で音楽とダンスの究極のコラボレーションを目指す。 2003年にダンサー・振付家の伊藤キムのカンパニー『伊藤キム+輝く未来』と共同作業、作品『劇場遊園』の他、ダンサーによる即興合唱団『足立智美+輝く未来合唱団』を組織する。2004年から2005年にかけてドイツのキュンストラーハウス・ドルトムントに滞在し、ドイツ各地のギャラリー、美術館でパフォーマンスを発表する一方、ドルトムント市の助成のもと企画をおこない、ヨーロッパ各地からサウンド・アーティスト、音響詩人、ダンサーをドルトムントに招聘した。2005年の『四万十神楽交響曲って何?』(株式会社アサヒビール主催)では、高知県四万十川流域にて、地元の民俗芸能とアマチュアオーケストラとの即興演奏によるコラボレーションを指揮、2007年にはサントリー音楽財団主催『ユーロペラ5』(ジョン・ケージ作曲 日本初演)の演出を担当、2009年”MUSIC FROM JAPAN” の委嘱により、五世常磐津文字兵衛の義太夫三味線のために『踊りん飛車』を作曲、アメリカ・ツアー。2009年12月よりASIAN CULTURAL COUNCILのフェローシップを得て半年間渡米。2008年から2011年にかけて、『音楽の複数次元』を主宰、ジョン・ケージ “VARIATIONS VII”、”WATERWALK”、クリスチャン・ウォルフ”BURDOCKS”、コーネリアス・カーデュー”THE GREAT LEARNING”など1960年代前後の実験音楽を再演している。またトム・ジョンソン、ディーター・シュネーベルの作品上演もおこなっている。

 近年はヴォイス、コンピュータ、自作楽器群によるソロ演奏や、音響詩の上演、ワークショップによる非音楽家を含むアンサンブルを中心に活動。テート・モダン、ポンピドゥー・センター、ウォーカーアートセンター、エクスペリメンタル・インターメディア、STEIM、オントロジカル・ヒステリック・シアター、ルーレット、トニック、アンソロジー・フィルム・アーカイヴス、国立国際美術館、ミュゼウム・クンスト・パラスト、金沢21世紀美術館、円盤などに出演。共演者としてはニコラス・コリンズ、ヤープ・ブロンク、ブッチ・モリス、高橋悠治 、一柳慧、坂田明、DJ SNIFF、ジェニファー・ウォルシュ、ジェローム・ノッティンガー、ズビグニュー・カルコフスキ、巻上公一、飯村隆彦、石田尚志、鈴木昭男、カール・ストーン、古舘徹夫、大友良英、千野秀一、黒沢美香、猫ひろし、モレキュラー・シアター、劇団黒テントなど。四谷アート・ステュディウム、多摩美術大学、シカゴ美術館附属美術大学、ミルズ・カレッジ、バード・カレッジ、ロンドン芸術大学などで講義をおこなっている。
 CDにソロ『ときめきのゆいぶつろん』、足立智美ロイヤル合唱団『ぬ』(以上NAYA RECORDS)、『YO』(TZADIK)、『記号説/う・む~高橋悠治による北園克衛と足立智美による新國誠一』(水牛)、『一柳慧+寒川晶子+足立智美 空間へのオマージュ』、『初期作品 & ライブ音源集 1994-1996』(以上OMEGA POINT)、コンピレーションCD等への参加多数。