giftlab_logo
02/26/2009

2月後半

年明け前から、少しだけゆっくり、重ための時間の流れがしばらく続いていたここ最近だったが、
2月の後半に入ったとたん、突然いろいろなことが同時に動き始めた。
風景だと思っていた辺りの大地が、実はすべて生き物達で、早くも冬眠から覚めて動き出した、
というような感じで。
あまりに多くのことが起き、環境が刻一刻と変化していく。現在位置を見失わないようにしないと。

ネガティブにはとらえていませんが。

 
02/16/2009

ダンスとダンス映像

15日(日)に、gift_labでダンス映像祭の第一回目が行われました。
非常に簡単ですが、newsページの方にその様子がのせてあります。

ダンスというものに興味を持ったのは、確か大学に入ってから。
(ここで言う「ダンス」とは、コンテンポラリーダンスを指して書いています。)
大学では主としてインテリアデザインと呼ばれる学科、クラスを専攻していたのですが、
その動機のうちの一つとして、実はもとをただせば舞台美術に受けた衝撃というのがあった。
ではなぜインテリアに?についてを書くと長くなりそうなので省きますが、いずれにせよ
空間、立体が成り立たつための要素に対する広い意味での興味という事が根源にはありました。
そういった興味も手伝って、よく友人と一緒に劇場にダンスを見に行っていました。
映画や音楽のライブ等は経験済みなので感覚が掴めるのだが、ダンスを観賞するというのは一体
どういう事なのだろうか?どういう接し方が出来るのだろう?など、と想いをめぐらせながら見た、
未体験の異空間への高揚感は今でもまだ感じることが出来る。

ダンスとは抽象的で示唆的なことなどを、生身の人間が表現するものであり、身体が日常的な動作を
逸脱し、ときには繰り返していくなかで余計なものが取り払われ、普段見過ごしている様々なことを差出してくれる。(なんとなく茶の湯のようでもある?)
それを様々な舞台上の仕掛けが相乗的に絡みながら、多様な表情、世界観を作り上げる。
(その仕掛け自体を見るのも醍醐味の一つだったりする)
一瞬一瞬がダイレクトなエネルギーに満ちていて、とにかく想像力を刺激する。

コンテンポラリーダンスの映像たちは、そんな舞台のエネルギーとはまた趣向が違う分、
その規範から解き放たれて、様々なイメージを取り込んだり、視点を変えたり、時間の流れを
加工したりと、メディアの特性を存分に活かして自由につくられていたのが興味深かった。
それでもやはり、「語りすぎないが華がある、洗練された感じ」がするあたりが、ダンスならでは
という気がする。

あと4回予定されているので、興味のある方は是非。
次回は3月1日(日)です。

 
02/14/2009

12 to 14

この2,3日のことをまとめて。
12日夜、下山肇さんからDMを戴き、事務所から歩いて3分の所に出来たギャラリースペースでの
展示をのぞきに。
幼なじみとのユニットでの展示。わりとコンパクトなものであったが、本人曰く、
「(空間を使ったインスタレーションなので今ここには展開できないが本当は)実際のものを体感してもらいたいので、あまり説明ばかりに納得してもらうよりは想像してもらうくらいの方がよいので最小限になった」とのこと。

下山さんは、活動のフィールドは多少違えど、意外に(?)考えている興味の感覚が近く共感できる所があり、話が盛り上がった。
そのときの話として印象に残っているのが、ものをつくる事に関しての作品性、作家性についての話をしたこと。要は、作品とは個性や、名前が出る(出てしまう、又は意識的に出していく)存在か、作り手知らず、もしくは極力消していく事によって浮き出てくる存在、どのような在り方が理想的か?というような話だった。(ちなみに彼は後者でありたいと考えていた)
いずれにせよきっと、その辺って表現側と、感受側との関係性や、求められている様々な状況による問題なんじゃないかと思うし、人間が営むことである以上、どちらか一方しか有り得ない(有るべきではない)というものではなく、共に表裏のように一体となって存在しており、不可分なのだろう、などと考える。

13日、知人の計らいで、ある方に紹介していただきプロジェクトのミーティング。
短時間で意気投合。
すぐにではないが、我々の柔軟な動き方うまくとマッチしそうで、良い形に展開しそうな話になるかもしれない。(まだあまり明記する段階ではないので、曖昧な書き方ですいません)

14日、NOW IDeA現場を見に行き、ちょっと手伝ったりした。明日で一旦完成を見る。
(写真を取り損ねました)
江口さんとも話して、いろいろ確認。

この土曜日、ゆっくり過ごすつもりだったが、結局いろいろと動いていた。

明日は、gift_labでのダンス映像上映イベントがあり、にぎやかになりそう。楽しみ。

 
02/12/2009

NOW IDeA by UTRECHT - ceiling

昨日の続きです。


天井の墨だし。
意匠になり、かつ展示をするときに機能する木の格子をつくります。
水糸によるラインが見えてきました。
作業をしているのは、bibarikiアキオくん率いるインターン(!)です。
最初は手間取っていましたが、すぐにコツを掴んだ様です。
bibarikiは、主にアート展示の設営を中心にいろいろなギャラリー、アーティスト等と
つながりながら活動を展開している、とてもユニークな成り立ち・動き方をしているチームです。

 
02/11/2009

NOW IDeA by UTRECHT

表参道にあるユトレヒトの新しいスペースNOW IDeAの、
奥にあるギャラリーの改装に関わっています。

これはいままで使用していた時の写真。

bibarikiのアキオくんから声をかけてもらい、意匠面でのディレクションをしています。
おもに、床と天井と、入り口を少し変えます。
今日は現場にて壁、天井の塗装と、床の長尺シートの撤去。

明日また続きを書きます。

 
02/07/2009

昨日の渋谷 - 東口 -

仮囲いの世界。
下の日記の続きです。


 
02/06/2009

気づいたら

今日、2月に入ってから初めて、恵比寿の外にでた。
職住接近なので、こういうこともある。
以前、自分の日々の行動の軌跡を、俯瞰して地図(とりあえず関東圏くらい)にラインでプロットしたらほとんど都内で真っ黒になっているのだろうなどと考えたことがあった。
それどころか今週は・のような行動範囲だったということだ。
公共の交通機関が普及するより前はみんなそうだったのかも知れないが。(どうなんだろう)
やはり、適度に「違う風景」を意識に取り込まないと。

で、どこに行ったのかというと、渋谷と表参道。(たいして動いてない!)
表参道は短時間の用事だったので端折るとして、
渋谷へは、昨年リニューアルプランを担当したNANZUKA UNDERGROUNDへ。
竣工時に撮った写真がポートフォリオに使えるものがあまりなかったので、
再度撮影をしにお邪魔した。

その際、渋谷駅東口側の東急文化会館があった線路脇の道を通ったのだが、
あまりに風景が豹変していたのでびっくりした。
見通せる周辺一帯が、建築の仮囲いの要塞のようになっていた。
そうか、確かにそういうことになっていた。と、頭では理解できるのだが、もとのにぎわいが全く想像できないようなパラレルワールドのような光景がどうしても気になって、事務所に戻った後、少し調べてみようと思い「渋谷再開発」などと検索してみた。

http://ja.wikinews.org/wiki/渋谷駅の再開発計画が発表される
http://www.shibukei.com/headline/4686/
他にもいくつかあり、「ヘぇー」という感じでこれで良いんだろうかなどと
思っていたら、分かりやすく違う提案を投げかけている動きがあった。
http://www.shibuyacommon.org/
どちらかと言えば空が広く見える方が良いと思う。

いろんな立場での意向があり、事情が複雑に絡んでいるようで、短時間の情報検索程度では最終的にどれが実現方向なのかは分からないが。

いずれにせよ
気づいたら、普段見慣れていたはずの、そう離れていない日常の風景が突然変わっていく。
速いテンポで、激しく。

あまり変わらぬ、(少し)遠くの風景を見たくなった。

 
02/05/2009

視覚と聴覚

昨日(明けたので正確には一昨日)になりますが、aenさんとミーティングをしました。
彼は、自身もアーティスト(っていう呼び方で良いんでしょうか?)でもありながらcommune disc(レーベル),soundroom(イベント)など多岐にわたる活動を展開しながら、様々に触手をのばしている人。
日程は決まっていないが、今計画しているイベント企画についての打合せ。
以前に別の場所でおこなったことのあるタイトルのものを新たに復活させたい、ということを思いついたとのこと。
思いついた、というのには伏線があって、昨年のCET08でgift_で展示をしたsoundtripを見くれていたことがそのきっかけになったとのこと。(こういうのうれしい話です)その上で後日、或る音と映像のイベントでバッタリ会い、自然と話が発展していき、じゃあこのテーマでミーティングしましょうということになった。
まだ固まっていないのでちゃんと書くことが出来ないのですが、たぶん視覚と聴覚の転換みたいな方向になると思う。

昨年は本業の忙しさにかまけて、せっかくスペースを持っているというのに自主企画をまともに
やることが出来ず、持ちかけてくださる良い企画に場を提供するので精一杯だった昨年の反動が
あり、いろんな意味で時間がある今だからこそ、こういうことを考えることに注がない手はない。
そこへ来て、持ち込みではなく、アイデアをこちらと共に練っていきたいというaenさんはgoodタイミングでした。
(持ち込み企画はそれはそれで大事なものです)この日は他にも、こういう企画や活動をする側としての問題意識その他もろもろざっくばらんに話が出来てとても有意義でした。
やっぱりこういうこと考えるの、好きなんだろうな。

と、片付けて終わるのではなく、ちゃんと形にするべく行動していきます。

 
02/01/2009

始めます

こんにちは、
gift_の後藤寿和(gt)です。既に2月となってしまいますが、今年からこのブログというものを
一人称で綴る事を自分に課してみようと思い立ちました。

いままで[gift_lab_log]というページでは文章を書いていて、
とにかくgift_に関係ある事を、という風にしていたのですが
結局インフォメーション的な要素が多くなってしまうので
今後それらは[gift_news]としてUPしていくことにします。

ここではそれとは違った視点、つまり一人称で
今動いているプロジェクトの事、音に関する事、日々の事、まわりで起こっている事、
感じた事などを徒然と書いていくものにしようと思っています。
そうしてちょっとでも、時間をちゃんと刻んでいくようにしよう、
自分が何を感じているのかを、そのときの「表現」で記しておこう、と。(今更ですが。)


最初は頭の素振り練習のようなものかもしれません。
気が向いたらおつき合いください。

今後ともよろしくお願いします。