ダンスとダンス映像
15日(日)に、gift_labでダンス映像祭の第一回目が行われました。
非常に簡単ですが、newsページの方にその様子がのせてあります。
ダンスというものに興味を持ったのは、確か大学に入ってから。
(ここで言う「ダンス」とは、コンテンポラリーダンスを指して書いています。)
大学では主としてインテリアデザインと呼ばれる学科、クラスを専攻していたのですが、
その動機のうちの一つとして、実はもとをただせば舞台美術に受けた衝撃というのがあった。
ではなぜインテリアに?についてを書くと長くなりそうなので省きますが、いずれにせよ
空間、立体が成り立たつための要素に対する広い意味での興味という事が根源にはありました。
そういった興味も手伝って、よく友人と一緒に劇場にダンスを見に行っていました。
映画や音楽のライブ等は経験済みなので感覚が掴めるのだが、ダンスを観賞するというのは一体
どういう事なのだろうか?どういう接し方が出来るのだろう?など、と想いをめぐらせながら見た、
未体験の異空間への高揚感は今でもまだ感じることが出来る。
ダンスとは抽象的で示唆的なことなどを、生身の人間が表現するものであり、身体が日常的な動作を
逸脱し、ときには繰り返していくなかで余計なものが取り払われ、普段見過ごしている様々なことを差出してくれる。(なんとなく茶の湯のようでもある?)
それを様々な舞台上の仕掛けが相乗的に絡みながら、多様な表情、世界観を作り上げる。
(その仕掛け自体を見るのも醍醐味の一つだったりする)
一瞬一瞬がダイレクトなエネルギーに満ちていて、とにかく想像力を刺激する。
コンテンポラリーダンスの映像たちは、そんな舞台のエネルギーとはまた趣向が違う分、
その規範から解き放たれて、様々なイメージを取り込んだり、視点を変えたり、時間の流れを
加工したりと、メディアの特性を存分に活かして自由につくられていたのが興味深かった。
それでもやはり、「語りすぎないが華がある、洗練された感じ」がするあたりが、ダンスならでは
という気がする。
あと4回予定されているので、興味のある方は是非。
次回は3月1日(日)です。